2026.07.30(Thu)イベント報告
中東料理は砂漠の肉だけじゃない–モロヘイヤと夏野菜で味わう豊かな食卓
「夏野菜たっぷり中東料理」レッスン、毎年のように開催していますが、今年は1回のみ、リクエストにより開催しました。
旬の夏野菜をたっぷり使った中東料理を食べたい・作りたい、という思いから構成したメニューです。

主菜はエジプトのモロヘイヤ。今回は港町アレキサンドリア風のエビ入りモロヘイヤを作りました。アブダビで、エジプトにルーツを持つ方に教えてもらいました。添えるごはんは、極細麺シャーレイヤと米をギーで炒めて炊いたものです。バターとにんにく、コリアンダーが豊かに香り、粒の立ったごはんにちょうどよく絡むモロヘイヤスープは、さらさらと喉を通り、胃に優しい。ネバネバ成分が胃腸の粘膜を保護して消化を助けてくれます。
リクエストにより、チキンのモロヘイヤも可能です。ご希望の方は、来年、リクエストくださいね。

ズッキーニと白チーズのお焼き、さやいんげんのオリーブオイル煮はトルコやレバント地方の料理です。レバント地方というのは、レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダンを指します。
そうした東地中海沿岸あたりが発祥と言われるビーツを使ったサラダも作りました。アボカドのクリーミーさはビーツに好相性。アボカドは南米発祥ですが、中東でも大人気の食材です。
東地中海沿岸地方の料理は、レモン、オリーブオイル、塩、にんにく、フレッシュハーブで素材の良さを生かす調理法が多く、スパイスはあまりたくさん使いません。


大阪関西万博ではサウジアラビア、UAE、クウェートといったアラビア半島の国々の伝統料理が注目を集めましたが、そうした過酷な気候の国々では、防腐・保存・衛生のため、インド洋交易路を通じて入手した多種類の乾燥スパイスを重層的に使った煮込み料理が特徴です。
中東料理にも、気候風土・歴史の違いから必然的に生じた地域差があります。そんな気づきを得てもらえる機会になったとしたら幸いです。