西アジアから北アフリカ、もしくは北東アフリカまでを大まかにまとめたエリアが「中東(Middle East)」を呼ばれています。
アラブ首長国連邦やイラン、トルコ、エジプトなどの一帯を指し、モロッコやアルジェリアなども含まれることがありますが、日本の外務省ではエジプトなどの北アフリカ部分は「中東」と定義されてはいないなど、国や機関によって定義が曖昧なエリアになっています。
香り豊かなスパイスと、ミントなどのハーブを重層的に使うのが中東料理の特徴です。
スパイスを多用するというとインド料理のような辛いものを想像しがちですが、実は中東料理は辛くはなく、全般的に穏やかで食べやすい味です。
レモンやヨーグルトなどで、爽やかな酸味を加えることも多くあります。
豚肉はイスラム教でもユダヤ教でも禁忌とされているため使うことはありません。
大勢の人が集まるときには、大皿に豪快にお米と肉を盛りつけた料理を囲みます。
中東料理では、豆やナッツ、ドライフルーツなども多用されるので、ベジタリアンの多い欧米でも人気があります。
また、最近日本国内でも注目を浴びているザクロやデーツなどの「スーパーフード」も、中東料理では古来から使われています。
酸味と香りが特徴的なスパイス。中東一帯に自生するウルシ科の植物の実を乾燥させ、粉状にしています。赤紫色で見た目も鮮やか。ディップの中身、サラダや肉料理などにそのままかけて使われることが多いです。
北アフリカや中東一帯で欠かせない伝統的なスパイスミックス。肉や野菜の味付けに使ったり、フムスにまぶしたり、オリーブオイルと合わせてパンをディップしたり、使い方は様々です。
バラの花びらを水蒸気蒸留して作られます。非常に高貴な香りと独特な風味で、紅茶・アイスクリーム・バクラヴァやクッキーなどのお菓子類に少量加えられることが多いです。
まるでお味噌のような、トマトのうまみを凝縮した発酵調味料。煮込みやスープ、ディップほかに加えるなど、料理のコク出しに欠かせません。
中東では非常に古くから栽培されているザクロをペースト状に。コクのある甘酸っぱさが特徴で、飲み物やデザートはもちろん、お酢やバルサミコの感覚で、いつもとちょっと違った味わいのアクセントとして楽しめます。